IT担当者が1人しかいない会社で、どう「運用自動化」するか?
限られた人数でも、回せるITへ。自動化の始め方を実例付きで解説!
目次
人手不足な中小企業ITの現実
中小企業では「IT担当=社内のなんでも屋」になっていることが多く、
トラブル対応、アカウント管理、バックアップ確認、システム更新…すべてを一人で抱えているケースも珍しくありません。
人が少ないからこそ、自動化による負荷軽減は切実な課題です。
どこから自動化すべきか?
- 定期バックアップの自動化: 毎日/週のファイルコピーやスナップショット取得を自動で
- 死活監視の自動化: サーバやネットワーク機器の監視をZabbixなどで構築
- アカウント管理の自動化: 新入社員用のユーザー作成をテンプレート化
- ログ収集と通知: 異常検知ログをSlackやメールで自動通知
- パッチ適用の自動化: OSやアプリの更新をポリシーに基づいて自動で実行
おすすめのツールとアプローチ
自動化には、コストをかけずに始められるオープンソースやクラウドサービスがあります。
- PowerShell / bash: WindowsやLinuxでの自動実行バッチに活用
- Ansible: 構成管理や定型作業の一括化に最適
- IFTTT / Zapier: クラウドツール間の連携やアラート送信に
- Zabbix: 無料で始められる統合監視ツール
- Google Apps Script: スプレッドシートやメールとの連携処理に
小さく始めて、育てていく
自動化は一気に全部やる必要はありません。
まずは「今、手でやっていること」で、繰り返し発生する・忘れると困る・人によって差が出るタスクから始めましょう。
「スクリプトを書く」「管理シートを整える」といった小さな仕組みが、やがて運用の柱になります。
まとめ:自動化は“人が足りない会社”こそ価値がある
IT人材の不足は待っていても解決しません。
限られたリソースで最大の成果を出すには、運用自動化は「投資」ではなく「防御」としての意味を持ちます。
できるところから、今日から始めてみましょう。